• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第35章 木ノ葉崩し


ルナの影分身は、そのまま話を続けた。

「まあ、俺の話はそんなとこだ。こんな性格だからさ、人の気持ちとかあんまりわからないんだ。

でも、ナルトなら、我愛羅のことをわかってあげられるだろうって思ってさ。

我愛羅はナルトと本気で戦って、何かを掴みかけているみたいだぜ。」

「あー、だからレイは俺に我愛羅を任せたのかぁ………」

ナルトはルナの影分身に指名されたことに、合点がいった。


「悪かったな、ナルト。だがまあ、結果オーライってことで、許してくれ。」

ルナの影分身はそう言って苦笑いした。

「べつに、怒ってねーよ。どっちかってーと、なんていうか………」

ナルトはそこで口籠もった。

「?」

ルナの影分身はナルトの言いたいことがわからず、頭上に疑問符を浮かべた。

「………うれしかったってばよ。」

ナルトは何故か口先を尖らせて呟いた。

「……レイが、俺のこと認めてくれた気がして………うれしかったってばよ。」

ナルトは視線を下に向けたまま、そう言った。


「あはは、そうか。俺は初めて会ったときから、ナルトのこと認めてたんだけどな。」

(あれは確か……私が七歳のときか………懐かしいな………)

ルナの影分身は、ナルトに明るく笑いかけた。

「……そーかよ。」

ナルトは急に恥ずかしくなったのか、そっぽを向いてしまった。

(もーナルトってば、可愛いなぁ。)

そんなナルトに、ルナの影分身は温かい笑みを零しながら、木ノ葉に向かって移動を続けた。



そして、ルナの影分身とナルトは、木ノ葉に帰還した。

ルナの影分身は、隙を見て本体と入れ替わり、ポフンという音を立てて消えた。

ナルトを家に送ると、ピンピンしていたルナは、木ノ葉の復旧を手伝った。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp