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神隠れの少女【NARUTO】

第34章 本選


ルナは木ノ葉に来ると、影分身を消し、報告を受け取った。

(月光ハヤテは……助けられたか!……とにかくカブトに近づけるな、っていう指令が良かったのかな?

あー、よかった。サスケも特に、問題なしと。千鳥の出来は、まあまあか。もしかしたら遅れないかも?)

木ノ葉での普段着に着替えると、ルナは色々考えながら、本選の会場に向かった。


会場に、サスケとカカシらしきチャクラを感じて、ルナはホッとした。

(そう言えば、私は誰と戦うんだっけ……?)

ルナは、会場に貼ってあった対戦表を見た。

「え……」


『油女シノVS皇レイ』


「……マジ?」

(うわぁ……よりによってシノさんかぁ……私、普通の虫は大嫌いなんだけど………

……て言うか、ギタギタにしないように気をつけないと…)

ルナが虫怖さに震え上がっていると、丁度シノが通りかかった。

「あ、レイ……」

シノがルナに声をかけた。

「ひっ、シノ、さん……」

ルナはビクッと震えて振り返った。


「今日は……」

「うわあぁぁーー!む、虫だーーー!」

シノが何か言いかけたのをスルーして、ルナは絶叫し、走り去った。


「虫って……レイは虫が苦手なのか…?いやそれよりも、俺は虫ではないぞ………」

後に残されたシノは、一人呟いた。



(虫怖い!虫怖い!毒虫は平気なのに、なんで普通の虫はこんなにゾッとするんだろう?

………でもなあ、大蛇丸が見ている手前、棄権する訳にも降参する訳にも………

……………殺さないように気をつけて、一応試合には出るか。)

ルナはシノから逃げた足で、闘技場に向かった。

闘技場には既にナルトとサスケがいて、ピリピリしていた。






「えー皆様、この度は木ノ葉隠れ中忍選抜試験にお集まりいただき、誠にありがとうございます。

これより予選を通過した九名の、『本戦』試合を始めたいと思います!どうぞ最後まで、御覧下さい!」

ヒルゼンが歳の割にハリのある声で開会の挨拶をした。

その横では風影に化けた大蛇丸が、マスクの下でニヤッと笑っていたが、当然そんな事にはヒルゼンは気がつかなかった。
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