第7章 入学宣言
影分身を使えるようになったので、修行に回す時間を短縮できるようになり、最近はよく、サスケと一緒に遊んでいた。
今は那由他が影分身の相手をしていた。
サスケは、
『サスケ、積み木しよう?』
『サスケ、御本読もうか?』
なんて言っても、最初はあーとかうーとかしか言わなかったけど、今となっては、
「うん!ねぇね!」
なんて言って懐いてくれているので、ルナはサスケの可愛さにキュンキュンしていた。
そんなこんなで、木の葉に来てはや一年。
イタチ兄さんはもう少しでアカデミーに行っちゃうのかあ、とルナは思っていた。
そんなある日、イタチと一緒にフガクに呼ばれた。
フガクがなんだか妙に改まっているようだったので、ルナが不安になっていると、フガクはやっと、口を開いた。
「ルナ、来年、イタチと一緒にアカデミーに入学しなさい。」
「……えっ?」
イタチもかなり驚いていた。
「フガクさん、来年……と言うよりも数ヶ月後、私はまだ二歳ですよ。」
「知っている。だが、お前は知能は高いようだし、見た目だってもう五歳くらいだろう。それに最近は急激に伸びている。
…………体術はまだまだみたいだが。」
「うっ………」
「まあそれはそうとして、わかったな?」
「えぇ……?でも私なんてまだまだですし…………」
「この間影分身に修行させてサボってたくせに何を言ってる…………」
「見てたんですか…………」
「それよりあのデカイ鳥と狼はなんなんだ?」
「あちゃー、そこまで見てましたか…彼らは、神皇一族に仕えていた神鳥と神獣です。
…………このことは内密にお願いします。」
「ほぅ……まあ、わかった…………それで、入学してくれるな?」
「うぅ……」
「そんなに大変なものではない………なんなら、イタチと戦って自分を確かめてみたらどうだ?」
「あ、それ良いですね。」
まあ、イタチ兄さんだったら負けてもそこまでガックリしないし、と思って、ルナはイタチと試合をすることにした。
イタチはまだポカーンとしていた。