第30章 ペーパーテスト
301に入ると、様々な額当てをした受験生達の視線が、ルナ達に突き刺さった。
固まっている他の三人を放置して、ルナは煩くないシカマルの隣に座った。
「よ、シカマル。久しぶり。」
「お、レイじゃねーか。久しぶり。お前の班ホント賑やかだな。」
シカマルはギャアギャア騒いで、カブトに注意されているナルト達を見て言った。
「いやいや、元はと言えばシカマルの班の……山中いの、だっけ?
あの子がサスケにちょっかい出したからだろ。」
ルナは苦笑して言った。
「ははは、ちげえねえ。」
シカマルも苦笑していた。
しばらくして、試験官の森野イビキがやって来た。
森野イビキは中忍の心構えがなんとかとか説明をしていた。
「お前達に第一の試験を課す!
……ペーパーテストだ!」
「ぺっ、ペーパーテストぉ⁉︎」
勉強が苦手なナルトは絶叫した。
それから、この試験でのカンニングの扱いや採点方式、十問目について説明があった。
簡単に言うと、無様じゃなければカンニングオッケー、と言うことだった。
(カンニングねぇ……ま、十問目だけ正解すればいいんだから、絵でも描いてるか……
…………いやでも、そんなのやっぱり良くないよなぁ……一応解答しとくか…………)
ルナはそれを聞いてざわつきだす他の受験生を見て思った。
そして、テスト用紙が配られ、テスト開始となった。