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神隠れの少女【NARUTO】

第28章 子守任務


ルナは風呂で一頻りくつろぐと、男湯を後にして、部屋の前に戻った。

(…………ずっと浸かってる訳にも行かなくて戻って来たけど………寝言で変なこと言ったら嫌だし………

………月でも見て明け方まで暇を潰すか………)

「ふぁ〜あぁ……」

ルナは城の屋根に登って、瓦の上に座り、欠伸を一つした。

(んー…………ちょっと眠いな…でも寝言聞かれたらまずいし。我慢、我慢。)

ルナは膝を抱えて、月が昇り、そして沈んでゆく様子を、ジーッと、ただ見ていた。



東の空が明るくなって来ると、烏の鳴く声がして、ルナはハッと我に返った。

(もう夜明けか………意外と短かったな………)

ルナは人間が起きて来ないうちに、部屋に戻り、布団を被って、七班の誰かが起きるのを待った。


「………うーん……」

しばらくすると、サスケが起き上がった。

それを察知して、ルナも起き上がる。

「………ん、おはよう、サスケ。」

「レイか……ああ、おはよ。」

ボーっとして、サスケは少し寝惚けているようだった。

ルナは、サスケがルナの二日連続の夜の外出に全く気がついていないように見えることに安心した。


それから七班一行は続々と起床し、朝の支度と軽い朝食を済ませると、大名の城を後にした。



「あー、つまんねぇ任務だったってばよ!一日中部屋にこもってばっかだっだし!」

帰り道、城からある程度離れると、ナルトが大声で言った。

「そうか?俺は結構楽しかったけどな。」

ルナは柔らかく笑って言った。

その笑顔は、完全にいつも通りのルナのものだった。

「そりゃさ!レイみたいに強きゃあ楽しいかもしんねぇけどよ!俺なんて一回も勝てなかったんだぞ!

あんなチビにコテンパンにされて…………」

ナルトが悔しそうな顔で言った。

「まあ、なんだ、ナルト。あれは梵天丸様が異様に強かっただけだ。気にするな。」

ルナの言葉を聞いて、ナルトが何か文句を言っていたが、ルナは無視した。



そしてそのまま、七班一行は木ノ葉に帰還した。
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