第4章 依り代の真実
ひとしきり泣いた後、私は、どう生きていくべきか考えた。
「ねえ李蘭、那由他、わたしはどうすればいいの?」
『ただ、好きなように生きて行けば良いのです。それが、神影様がたの願いだと思いますよ。』
『俺もそう思う。』
「…………わかった。」
私はそう決意した。
もう何が何だかわからないけれど、私のために払われた犠牲を、決して無駄にはしない。
『そうと決まれば、まず、木ノ葉の里長、火影に会わなくてはいけませんね。』
「そうだね。行こう。」
私がそう言うと、李蘭と那由他は、音もなく薄紫色と銀色の指輪に変化し、私の指に嵌った。
私は意を決して、木ノ葉の門に手を掛けた。
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