第24章 Cランク任務
ザクザク!
お面の少年が投げた千本が、再不斬の首に刺さった。
「ふふ、本当だ、死んじゃった♡」
再不斬はドサッと倒れた。
(確かに死んでるな……)
カカシは再不斬の脈を調べて思った。
「ありがとうございました。
僕は……ずっと……ザブザを殺す機会を窺っていた者です………」
白はぺこりと頭を下げた。
「なんなんだってばよ、お前は!あの再不斬が……あの再不斬が殺されたんだぞ!
俺と変わんねえあんなにガキに、簡単に殺されたちまったんだぞ!俺たちバカみてーじゃん!」
ナルトが白に食ってかかる。
「ま、信じられねえ気持ちもわかるが、これも事実だ。世界にゃお前より年下で……俺より強いガキもいる。」
カカシの言葉を聞いて、ナルトは黙りこくった。
「あなたがたの戦いもひとまず終わりでしょう。僕はこの死体を処理しなければなりません。では。」
再不斬の身体を抱え、背を向けて去ろうとする白に、ルナは、
「さようなら!お大事に!」
と言って手を振った。
白はその言葉に一瞬動きを止めた。
(まさか……気づいて……?)
「……失礼します。」
白は今度こそ去って行った。
(レイは何を言ってるんだ……?)
白以外の一同は首を傾げた。
白が去ると、チャクラを使いすぎたカカシは地面に倒れた。
「カカシ先生ー!」
「慌てるな、サクラ。恐らくただのチャクラ切れだ。よいしょっ……」
ルナはカカシを背負いながら言った。
「レイ……悪いね………」
「いえ別に。はたけ上忍そんなに重くありませんし。」
(まあ、チャクラで肉体を強化しなかったら無理だけど。)
ルナはカカシを背負って、ふぅと一息ついた。
一行は、タズナの家に向かった。