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神隠れの少女【NARUTO】

第24章 Cランク任務


その日の任務は、火の国の大名の奥方の猫探しだった。

ルナは、自分の初任務を思い出して、幸せだったあの頃を振り返った。


「さて、カカシ班第七班の次の任務はと……んー、老中様の坊ちゃんの子守……」

「ダメー!そんなのノーサンキュー!俺ってばもっとこうスゲェ任務がやりてえの!他のにしてぇ!」

ナルトが腕でバッテンを作って言った。

それを聞いてイルカがナルトを叱りつけていた。


「下忍の任務は、Dランクがいいとこじゃ……でも………まあ、良いじゃろう。

Cランクの任務をやってもらおう。ある人物の護衛任務だ。」

ヒルゼンはルナがいるせいか、大して反対しなかった。

「誰、誰⁉︎大名様、それともお姫様⁉︎」

「そう慌てるな、今紹介する。入って来てもらえますかな……」

ヒルゼンがそう言うと、呑んだくれた爺さんが入って来た。


「なんダァ?超ガキばっかじゃねえかよ!特にそこの一番小ちゃいアホ面!お前、本当に忍者か⁉︎お前ぇ!」

ナルトは自分がそのアホ面だと気づいてキレて、カカシに抑えられていた。

「儂は橋造りの超名人、タズナというもんじゃわい!

儂が国に帰って橋を完成させるまでの間、命をかけて、超護衛してもらう!」


(波の国か……)

ルナは再不斬と白に会えるのが、楽しみになって来た。



「しゅっぱーつ!」

ナルトが木ノ葉の門の前で叫んだ。

「おい、本当にこんなガキで大丈夫なのかよぉ!」

タズナはナルトに呆れて言った。

「ははは、上忍の私がついてます、そう心配ありませんよ。」

カカシがハハハと笑う。

(そしてうちはルナもついてますよ。)

ルナは心の中で呟いた。


ナルトは火影になって認めさせてやると宣言し、タズナにそれでも認めないと言われてまたキレていた。

カカシが忍五大国についての講釈を垂れ始めた。

そこから話は火影がいかに凄いかという話に移っていった。


「ま、安心しろ。Cランク任務で忍者対決なんてしやしないよ!」

カカシの言葉に、タズナがピクリと反応したのに、ルナ、サスケ、カカシは気がついた。


しばらく行くと、水溜まりがあった。

(水化の術か………)

ルナは油断なく警戒を始めた。

(本当は雷遁でぶっ飛ばしたいんだけど……我慢、我慢。)
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