第23章 第七班
「お前らああぁあぁああ!……ごーかっく♡」
カカシは突然の登場に驚いている三人にニッコリと笑いかけた。
「えっ⁉︎」
三人は予想だにしなかったカカシの言葉に面食らった。
(なんかナルト達って、見てると疲れるな………)
ルナは四人の様子を見て、微かに溜息をついた。
「忍者は裏の裏を読むべし。忍者の世界で掟を破る奴はクズ呼ばわりされる。
……けどな!仲間を大切にしない奴は、それ以上のクズだ。」
カカシが言い切った。
(なんか……なんか……カッコイイ………)
ナルトは初めて、カカシを尊敬の目で見た。
「これにて演習終わり!全員合格!よぉーしぃ!第七班は、明日より任務開始だ‼︎」
「やああぁったってばよ!俺、忍者、忍者、忍者!」
ナルトは丸太に縛られたまま叫んだ。
「帰るぞ。」
カカシがナルトを放置して歩き出した。
サスケとサクラもそれに続く。
「って、どーせこんなオチだと思ってたってたばよ!縄ほどけぇー!」
「はいはい。そう騒ぐな。」
ナルトがギャアギャア言っているので、ルナは縄をクナイで切った。
「レイ、サンキューうだってばよ!」
「はは、どういたしまして。明日から頑張ろうな!じゃ、また明日!」
ルナはそう言って瞬身でいなくなった。
サスケはいつものように、一人で演習場に向かった。
(レイのヤツ……どうやってカカシから鈴取ったんだ?
………クソッ!俺はこんなところでつまずいているわけには行かないんだ!)
サスケは一人で修行を始めた。