第22章 木ノ葉へ、再び
間も無く、イルカがやって来て、説明会が始まった。
「えー……これから君達には里から任務が与えられる訳だが……今後はスリーマンセル、またはフォーマンセルの班を作り、
各班ごとに、一人ずつ上忍の先生が付き、その先生の指導の下、任務をこなしていくことになる。」
(ちぃ……スリーマンセルか……足手纏いが増えるだけだな……まあでも、レイなら……)
(絶対‼︎サスケ君と一緒になるわよ‼︎)
(まずサクラちゃんと……他はサスケ以外なら誰でも良いや。)
(わかっててもなんか緊張しちゃうな〜)
カカシ班のメンバーの頭の中は様々だった。
「班は力のバランスが均等になるようこっちで決めた。」
「えーーーーーー!」
ルナ以外のクラス全員が叫んだ。
そして、運命の発表。
「じゃ、次、七班。ここだけフォーマンセルだ。
春野サクラ、うずまきナルト、うちはサスケ、皇レイだ。」
ナルトとサクラが万歳をしたり、がっくりしたりしているのが面白くて、ルナはクスクス笑った。
「イルカ先生、何でよりによって優秀なこの俺が!何でこいつと同じ班なんだってばよ!」
ナルトがサスケを指差しながら怒鳴る。
「サスケは卒業生二十八名中一番の卒業。ナルト、お前はドベ!
いいか、班の力を均等にするとしぜーんとこうなるんだよ!」
イルカが言った。
(サスケ首席だって、イタチ兄さん……サスケは、一人でもちゃんと頑張ってたよ……)
ルナは遠く離れたところにいるイタチのことを思った。
「フン……せいぜい俺の足を引っ張ってくれるなよ、ドベ。」
サスケはナルトの方を見もせずに言った。
それにナルトが食ってかかり、ルナとイルカは溜息を吐いた。
「じゃ、午後から上忍の先生達を紹介するから、それまで解散!」
そう言ってイルカは教室を出て行った。
「サスケ、改めてよろしく。」
「……ああ。」
(レイ……なんだかこいつとは、縁がありそうだな………)
サスケはいつも通りぶっきらぼうだったが、内心は満更でもなかった。
(良かった。サスケ、特に嫌そうな顔してない。)
ルナはサスケが自分を嫌がっていないことに安心した。