第21章 居候
先の飛段の一件以来、ルナは多少の外出を許されるようになった。
ただし、イタチの希望で、門限つきだった。
暁のメンバーは、
「門限て、子供かよ………
……あ、子供か。」
と言ってずっこけていた。
それでも、ルナは大喜びだった。
(シスイさんに会いに行ける!)
「じゃあ、神隠れに行って来まーす!」
「ああ。行って来い、ルナ。」
ルナは飛雷神で神隠れに飛んだ。
ルナの言葉を聞いて疑問に思ったペインは、イタチに質問した。
「イタチ、神隠れとは何だ?」
「実は、俺もよく知らない。ルナが俺の家の養子になる前住んでいた、ルナの故郷らしい。
そこが壊滅したとかで、ルナは俺の家の養子になった。」
「やっぱり、お前達、血は繋がって無かったのか………」
ペインはルナの銀髪と青い目を思い出して言った。
「いや、完全に繋がっていない訳でもなくてな。ルナの母親が、うちは一族だったそうなんだ。」
イタチは説明を補足した。
「ほう…なるほど。しかし、何故ルナは壊滅した里なんかに行ったんだ?」
ペインは首をかしげた。
「……俺もそれを疑問に思っていた。いや、もしかすると………」
「何だ?」
「ルナの希望で詳しくは言えないが、ルナには二人ほど仲間がいてな…
そいつらが、復興でもしてるのかもしれん………」
「………なるほど。」
(ルナ……やはりかなり訳ありのようだな…一度故郷を失っているなんて…………)
ペインはイタチの説明に一応納得したようだった。