• テキストサイズ

神隠れの少女【NARUTO】

第19章 暁


森の中では、マダラ(実はオビト)が待っていた。

その仮面はオレンジ色の渦巻になっていた。


「組織の中で俺はトビと言う名前で呼ばれている。暁の見習い小僧と言ったところだ。

お前も今後そう接しろ。その子には俺の正体は教えるな。」

マダラ(実はオビト)はイタチの背で眠っているルナを横目で見て言った。


「何故正体を隠す?」

「うちはマダラが生きていると知られたら色々面倒だからな。

これから会わせる暁のリーダーは俺の正体を知っている。」

そしてマダラ(実はオビト)とイタチは、暁のメンバーが集まっているところまで移動した。

イタチの背では、ルナがスヤスヤと眠っていた。



「あらイタチ君じゃない。お久しぶり………ん?その子は…?」

「大蛇丸さん………妹のルナです。」

「そう………って、ルナって、あの……………」

何かを言いかけた大蛇丸をトビ(実はオビト)が例のトビ声で遮った。

「ああ、お二人は同郷でしたね。懐かしの再会っすか!」

イタチはその変わりように少し面食らった。


「噂は聞いたわ。やっぱり貴方も、こちら側の人間だったのね。」

大蛇丸がオネエ口調で言う。

「こちら側?」

「里とか一族とか、そう言う縛りを邪魔だと思う忍よ。」

イタチはそうじゃないと言うことが出来ずに、俯いた。



赤々と燃える炎を前に、暁のリーダー、ペインが言う。

「暁の目指すものは忍の世の真の平和だ。忍五大国に変わり暁が世界を支配する。」

「大きな望みだな。」

イタチは無表情で返す。

「その為に里も経歴も問わず、優秀な忍を集めている。

木ノ葉のイタチ、暁はお前を歓迎する。今より木ノ葉を否定しろ。」

イタチの影分身は本体の額当てに、抜け忍であることを示す傷を入れた。


「これよりお前は暁のイタチだ。世界に痛みを…………」

ペインはそう言って、『朱』と書いてある指輪を渡した。
/ 826ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp