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神隠れの少女【NARUTO】

第13章 サスケの入学


それから約三年。




ルナの身体の成長速度は年々低下し、今では実年齢相応の外見になっていた。

髪は伸び、おろすと腰のあたりまである。

だが、何よりも変わったのは、雰囲気だった。

昔は、ただの可愛い子、という感じだったが、神の血のせいなのか。

神々しい美しさが、ほんのり漂い始めていた。

雪のように白い肌に、銀色に輝く頭髪、端正な顔立ち、

そして憂いを含んだアイスブルーの瞳は、見るものを惹きつける力を持っていた。

李蘭と那由他は、最近はまた、指輪に変化するようになっていた。

イタチの方も、例の線が延長しながらも、美少年に成長していた。




今日は、ついに六歳になったサスケの入学式だった。

「じゃ、イタチ兄さん、サスケ、そろそろ行こう?」

「うん………」

サスケはちょっと緊張しているみたいだった。

「サスケ、落ち着け。大丈夫だ。」

イタチがサスケの頭をクシャクシャにして撫でながら言った。

「もー、イタチ兄さんたら!……でも、サスケなら大丈夫。胸を張って行こう!」

ルナがサスケの髪の毛を直しながら言った。

「………うん!」

サスケを真ん中にして、三人は手を繋いで出かけて行った。






「入学式にご出席の方は、コチラでーす!」

という声が聞こえたので、その方角に向かうと、受付があって、見覚えのある人物がいた。

(イルカ先生…!)

イルカに会えて、ルナはちょっとだけ嬉しかった。


「お、そちらの方々は新入生と付き添いの方ですか?」

「はい。新入生のうちはサスケ、付き添いのうちはイタチとうちはルナです。」

イタチが名簿の名前を指差しながら言った。

「…はい、受け付けました。付き添いの方は、このリボンを肩のところにつけて下さい。」

(付き添いにしては、えらく小さいな……)

イルカはルナを見てチラッと思ったが、そう言ってピンクのリボンを渡した。


(こういうのは、どこの世界でもあまり変わらないな。)

ルナは前世の小学校の運動会などを思い出して思った。

イタチとルナはリボンをつけて、サスケと一緒に、『御入学おめでとう』という横断幕がはってあるアカデミーの門をくぐった。
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