第1章 風っ子がちっちゃくなっちゃった!?
O side
おいらは、絵を描く時は部屋にこもる。
しょうくんはそれをわかってくれてたみたいで、夜ご飯を作ってくれたみたい。
あの不器用な翔くんがご飯を作るとなると、わけのわからない化学反応が起きるとまで言われてるからね…(笑)
見た目はまぁまずまずで、味は…悪くない!まずくない。決しておいしいとは言えないけど、頑張ってくれた翔くんを思えば おいしくなった。
子供たちも残さず食べた。
きっと、翔くん今ごろ 料理うまくできなかったから ちょっと落ち込んでるんだろうなぁ。
ふふっ。かーわいっ
おいらはそんなしょーくんを抱きしめてやろー。
智 「しょーおーくーん。ちょっときてー。」
絵を描く部屋に呼ぶ。
翔 「んー?智くんどしたのー?なんか飲みたい?持ってこようか?あ、でもまさきたちお風呂入れなきゃだから、もうそろそろ行かないとね…」
って、1人で喋ってる。
色々 考えてるなあ。きっと、動いてないと嫌なんだろうね。
智 「翔くん。こっちきて。」
そう言うと素直に頷いて近寄ってきた。
おいらより少し背の高い彼を抱き寄せた。
智 「今日のオムライスおいしかったよぉ〜。頑張ってくれたんだね。ありがと。おいら、絵描くから しょおくんばっかまさきやかず、じゅんの面倒見させちゃうかもしれない。けど、そんな時は、言ってほしい。寂しい時も、辛い時も言ってほしい。いつ、戻るかわからないけど、俺と翔くんでしっかり育てよう。」
きっと、翔くん泣いてるんだろうな。翔くんは人一倍自分に厳しい人だからね。
活動休止 して、仕事がない分 他の事をきっちり完璧に。って思っているんだろう。
辛い時はおいらが抱きしめてやる。