第1章 風っ子がちっちゃくなっちゃった!?
S side
翔 「ありがとう。」
そう言って 、3人を抱きしめた 。
すると、いつの間にか戻ってきていた智くんが、
智 「パパも混ぜてよぉ〜」
と言って 、全員をぎゅーっと強く抱きしめてくれた。
すごく温かかった 。
智 「よし。じゃあ、着替えて 行こうか 。」
そう言って 着替えに行った 。
少し 不安になった 。けど、これも一つの壁 。
乗り越えなきゃいけないんだ。智くんもまさきもかずもじゅんもいる。
そう思ったら 、不思議と背筋が伸びた 。
マネージャーの迎えで ついに 記者会見の会場へ 。
パシャパシャパシャッ
痛いくらいのフラッシュ 、叩きつけられる質問 。
冷静に対処する 智くん 。
何も言えず 頭の中が真っ白な俺 。
いつの間にか 会見がおわり 、俺は智くんやまさきたちに手を引かれ楽屋へ戻っていた 。
俺は 、何をしていたんだろう 。俺は きちんと 対応できていただろうか 。いや、智くんにまかせっきりだった。
涙が少しずつ出てくる 。
だけど、まさきたちの前では泣きたくない 。
翔 「っ…ちょっと…トイレ行ってくるねっ」
そう言って 楽屋を飛び出した 。
色々考えすぎたのか 、疲れてしまっていた 。
壁を頼りに トイレに逃げ込んだ 。
翔 「はぁっはぁっ… うっ…うぅっ… なにも…できなかった…うぅっ…」
智 「しょおくーん。あけてよ。ねぇ〜。」
智くんの声がした。でも涙でぐちゃぐちゃの顔なんか見せたくない。それに…
翔 「まさきたちはっ!?」
まさきたちを1人にはできない。