第1章 風っ子がちっちゃくなっちゃった!?
O side
記者会見が始まる前から 、しょおくんは緊張からかすごくガチガチだった。
記者会見の途中も 、記者からの質問にあたふたしてて 。
記者会見が終わり、帰る時も動かなくて手を引いて楽屋へ戻った 。
まさきたちの様子をみながら翔くんも見ていた 。
眉間にシワを寄せて何かを考えていた。
すると、みるみるうちに翔くんの目に涙が溜まっていく。
でも、まさきたちに涙を見せたくないんだろうね。
翔 「っ…ちょっと…トイレ行ってくるねっ」
そう言って 、楽屋を飛び出した 。
マネージャーを呼んでまさきたちを頼んだ。
智 「ちょっと 出てくるから、いい子でいるんだよー?」
そう言って 、翔くんを追いかけた 。
トイレの奥の個室から、翔くんの泣き声が聞こえる 。
自分を責めている。
だから、あえて、いつものおいらで言う 。
智 「しょおくーん。あけてよ。ねぇ〜。」
すると、まさきたちが楽屋にいることを心配したらしく、
翔 「まさきたちはっ!?」
と言われた 。
智 「大丈夫。マネに見てもらってる 。ほら、あけてよ。ね?」
そう言うと 鍵が開いた 。
翔くんは俯いている。 涙でぐちゃぐちゃ、目は真っ赤。
きっと、記者会見が怖かったんだね。
おいらはそっと翔くんを抱きしめ、子供をあやすように背中をポンポンと優しくたたいた。
翔 「うぅっ…さ…さとしく…お、おれっ…おれっ…!全然 話せなくて…っこわ…くてっ…!うぅっ…」
智 「うん。こわかったんだね。おいらがいるよ。おいらたちがいるよ。大丈夫。」
翔 「ううっ…さとしく…ごめ…ごめなさいっ…!まか…せきりでっ…うぅっ…」
智 「大丈夫だよ。いつも 頑張ってたのしってるよ。こわかったんだよね。大丈夫。大丈夫。」
翔 「うわぁぁぁんっ」
翔くんは、声をあげて泣いた