第4章 dream
仕事を終え会社を出ようとした
入り口に
『章大くん・・・』
安田「ちゃん・・・」
『お疲れ様です・・・』
安田「ちゃん。ありがとう。」
『こっちこそ。ほんまありがとう。じゃあ・・・』
安田「おん・・・」
章大くんの目をあたしは、見れんかった
それから
家に帰って、お母さんに説明して
必要な荷物をまとめて忠義の家に行った
なんかわからんけど、インターホンを鳴らしてみた
忠義「どうしたん?」
『うん・・・なんか・・・』
忠義「おかえり。ビール買って来たから飲む?」
『う、うん・・・』
忠義「大丈夫?なんか変やで?」
『なんか・・・緊張する・・・』
忠義「フフン。荷物適当に置いて、飲もう」
『うん』
忠義と会ってない時間をお互い埋めるように話をした
翌朝からお弁当を2個作って家を一緒に出る
帰ったら夕食の準備して、一緒に食べて
一緒に寝る
時々、胸が痛むこともあった
それでも、忠義が隣で笑ってくれて
毎日、ぎゅってして眠りにつくことが幸せやった
このままずっと続くって
思ってた
でも、ある日
あたしの体に変化が起きた
朝起きて、ご飯の炊けるニオイが
あたしの顔を歪ませた
とりあえずお弁当を作り始めたけど
吐き気がする
それでもなんとかお弁当を作った
PMSかな・・・
いつも胸の張りがひどかったりするから
気にして無かった
それから1週間たっても生理がこやん
しかも、吐き気もひどくなった
あたしは、妊娠検査薬を買った
そのままドラッグストアのトイレで
1人で絶句した
くっきり陽性
考えられるのは・・・
忠義の子供じゃないこと
多分・・・
ううん
ほぼ確実に
章大くんの子供
しばらく動けんかった