第3章 black
こんなこといつまでも続くわけない
わかってる
わかってるつもり
それでも、止められんかった
章大くんの家で、ビールを飲んでた
あたしの携帯の着信音が2人の間に鳴り響いた
『ごめん。電話・・・』
章大は、あたしに顔を近づけてキスをした
その間も着信音は、鳴り止まん・・・
『ちょっ・・・章大くん?』
章大くんは、あたしの手から携帯を取った
『ちょっ・・・章大・・・くん・・・んっ・・・』
何度も何度もキスをした
気付いたら着信音も鳴り止んでた
章大「ちゃん・・・愛してる。ずっと一緒におりたい・・・」
『章大くん・・・あのさ・・・』
あたしの言葉を無視して
キスを続けた
ソファーに押し倒されて、携帯のディスプレイを見せられた
忠義と電話が通話中になってた
『えっ・・・ちょっと!!』
あたしは、章大くんの手から携帯を取り
電話を切った
『なんで?』
章大「誰ー?」
『・・・』
章大「あかんかった?友達やろ?」
『・・・』
章大「ちゃん。しよ?」
あたしは、章大くんの家を飛び出した
すぐに忠義に電話をかけた
忠義「・・・」
『忠義・・・あの・・・』
忠義「聞いた。さっきの」
『あのさ・・・』
忠義「別れよう。の気持ち、俺には無いよ」
『あたしその人と・・・』
忠義「その人と何?付き合う?どうやった?俺より良かった?カラダの相性」
『忠義。聞いて・・・』
忠義「何も話すことないよ」
『会いたい。会って話がしたい・・・』
忠義「俺。そこまで器デカくない・・・」
『離れたくない・・・』
忠義「ありがとう・・・」
電話は、切れた
あたしは、真っ暗な夜道でその場に崩れた