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夜の暗闇

第3章 black








気付けば雨が降ってた






あたしは、とにかく走った







無我夢中で








会って謝らんと








気持ち伝えんと・・・











走ってたら











派手に転んだ











もうあかん・・・








泣きながら走った









でも、涙と雨と





気が動転してるのもあって






走れんくなった








道端で一人で泣いた










人目を気にせず泣いた










降りしきる雨の中







「・・・」








名前を呼ばれて顔を上げた











そこには・・・










『忠義・・・』




忠義「・・・」




忠義は、ただ抱きしめてくれた






忠義「アホ。何やってん?」


『ごめん・・・ごめん・・・ほんま、ごめんなさい・・・』


忠義「探したやん・・・家にもおらんし・・・どこ探したらいいんかわからんかった。のこと知らんかった」


『ごめん・・・ごめん・・・ほんま、ごめんなさい・・・いやや・・・いやや・・・』


忠義「・・・」




あたしは、忠義の腕の中でただ震えながら泣いてた




忠義「帰ろう。風邪ひく」


『話したい・・・聞いて・・・』


忠義「・・・。俺も、迷ってる。お互い落ち着いてから話そう。」


『じゃーなんで来たん?』


忠義「心配やったから・・・のことわかってるつもりやったから」


『ごめん。いつも・・・勝手で・・・』


忠義「また連絡するから・・・タクシー呼んでくる」


『うん・・・』






あたしは、忠義が呼んでくれたタクシーで家に帰った





忠義とは、距離を置いた





章大くんとも距離を置いた






一人になった







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