第2章 あの日から…
〜沖田sibe〜
あいつが銀八に怒鳴った。あいつが教室を出て行った時、俺も体が動いた。
土方「総悟!?」
そんな声も聞こえなかった。
俺が目指すのは屋上。
あいつや奇兵隊がいるはず。
ギィっ
あいつは目を見開いていた。
そしていつものように自分の偽りの面を被って演じてきた
『ようドS。何か用か?俺ぁオメェに要はねぇ。それとも銀八になんであんなこと言ったってなぐりかかりにでも来たか?俺ァてめぇより強いぜ。俺ァ何をされても里咲に謝るつもりはねぇ。あいつが全部わりーんだよ。』
そう言った。やっぱりあいつはつらそうだ。
沖田「んなことわかってらぁ。だからここに来たんでぃ。オメェを…さくらを助けるためにここに来たんでぃ」
そうだ。俺ァこいつを助けるために…
『何言ってやがる。オメェはあいつになんか言われたか?それとも…』
沖田「黙りなせぇ!!!俺ァ全部知ってるんでさぁ。こいつらにも話は聞いた。すいやせん。早いうちに気づいていたのに助けられなくて。俺の前でも偽りを作るのはやめてくだせぇ。俺の前でも、本当のお前を。本当のさくらを露わにしてもいいんでさぁ」
俺は本心を露わにしていた。
『沖田さん…なんで。気づいちゃうんですか。あなたは!あなたは3zを敵に回したんですよ!なんで!なんで私のために居場所をなくそうとするんですか!私のために、傷つかないでください…』
損なんで俺は傷つかねぇよ
沖田「オメェのためじゃねぇ。俺ァ自分の思うことをそのまま行動に移しただけでさぁ。それにこんなことで俺は居場所を失うことはねぇ。心配しなくても俺ァそんぐらい作れまさぁ」
そう言い俺は教室へ戻る。
近藤「総悟。どうしたんだ?急に教室飛び出して。」
沖田「オメェらはほんとにあいつが悪いと思いやすかい?」
新八「何今更わかりきったことを言ってるんですか沖田さん!!!さくらさんは里咲さんをいじめてるんですよ!それに…」
沖田「じゃあオメェらあいつが里咲になぐりかかったり蹴ったり暴力振るうようなことしたことあったか?あいつが里咲の教科書やノート隠したり筆箱捨てたり、ロッカー荒らしたりなんてしたことあったか?柳生言ってみろ」
九兵衛「ソ、それは…」
やはり皆表だけを見てるんでぃ。