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反対【3Z】

第2章 あの日から…


〜銀八sibe〜
あいつは言った。ぜってぇあやまんねぇって。教死じゃねぇんだったら指図すんなって
 
銀八「教師じゃねぇとダメなんだったら俺から言う。里咲に謝れ。オメェがやってることは間違ってる。」

俺はそういった。その瞬間里咲がにやりと妖しく笑った気がした。その瞬間、さくらがつらそうな顔をした気がした。

あいつは言った。

《表だけを見て裏は見ねぇ。》
《教師はみんなおんなじなんだよ》
《表でワリィ奴がいたらそいつを攻めるのか?そいつが悪くねぇやつだとしたら?》

その言葉だけがループする

銀八「クソっ。俺は誰を信じりゃいいんだ。」
晋助「だったらさくらを信じろ」

階段の方から声がした。高杉だ。

高杉「何を信じりゃいいのかわかんねぇんだったら俺達を信じろ。あいつは正論を吐いたよ。沖田総悟ってやつは俺達についた。オメェも教師なら俺達を信じろ。いじめられてんのは佐藤じゃねぇ。さくらだ。」

銀八「どういうことだ。」
高杉「お前。さくらのヘルプを無視したそうだな。オメェには教師なんぞ名乗る資格はねぇ。生徒一人守れねぇ奴は教師じゃねぇ。ただのクズだ。その代わり沖田は自分の正しいと思うことをした。ああいう人間をいい人っていうんだよ。」

総一朗くんが?

沖田「総一朗じゃねぇ。総悟でさぁ銀八。」

後ろを振り向くと沖田がいた。

沖田「お前が佐藤につくんだったら俺はお前を敵としてみる。俺は、俺達はさくら守る。俺ァ間違った奴には従わねぇ。正しい奴についていきまさぁ。たとえ近藤さんたちを的に回しても」
銀八「どう根拠にそれを言える!」
沖田「泣いてるんでぃ!」

は?

沖田「アイツぁ毎回、屋上で泣いてるんでぃ。一人でごめん。ごめんなさい。って謝りながら泣いてるんでぃ。お前がどっちにつこうが関係ねぇ。俺ァ奇兵隊側につく。もう一度俺からも言いまさぁ。誰を信じりゃいいかわかんねぇんだったら、さくらにつけ。じゃあな銀八」

あいつが屋上で泣いてる?そんな馬鹿な。でもあいつは里咲に対して暴言を吐いてる。でもなぐりかかったりしてない。あいつには隠れたあざもない。ロッカーを荒らされたような形跡はない。それに対してさくらはいつもジャージを羽織ったり下に着たりしている。ロッカーは荒らされたような後ばかり。目元に切ったような傷もある。左手首には毎回リストバンドが…
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