第7章 好きで好きで好きで【沖田総司】
次の日、僕はちゃんと茶屋に行った
巡察の日でもなく、僕の体調もすごく良いからって
土方さんに「外出でもして来い」って言われたからね
1人で行くのもつまらないから
ちゃんを誘った
「あっ!沖田さん!見てくださいよ!」
彼女が目を光らせて飴細工を指さした
「飴細工?欲しいの?」
彼女は照れながら頷いた
そんな姿に僕は、キュンと来て飴細工を買ってあげることにした
「どれがいいの?」
けれど、彼女は言った
「ダメです!沖田さんは自分のためにお金を使ってください!」
「いいから、ほら早くして」
彼女は申し訳なさそうに飴を選びだした
でも、選んでいるうちに楽しくなって目をキラキラと光らせて
選ぶのに夢中になっていた
そして悩んで決めた結果
「これがいいです!」
彼女が指さしたのは、赤い真っ赤な目をした、白うさぎだった
僕がお金を払い彼女に、飴を渡すと
彼女は優しく微笑んでお礼を言った