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君を愛す【薄桜鬼】

第4章 嫉妬のための無実の犠牲 〜風間千景〜


私は、すぐに振り向いた

するとそこには……

「俺の許可無しに外に出るとは……」

風間さんだ。

風間さんの手には鞘むき出しになった刀。

そして、刀からポタリと垂れている『血』

私は、目をそらした

違う、これは天霧さんと不知火さんの血なんかじゃない……

でも風間さんは私の考えていることが分かったらしく

笑みを浮かべながら言った

「天霧と不知火は殺した」

う、そ……

死なないって……言ってたのに……

私のせいで……

風間さんは仲間が死んだのに、何も思ってないの?

どうして仲間を殺せるの?

聞きたかった。聞きたかったのに何故か震えも止まらず、声がでない

私は、風間さんから一歩身を引いた

私が身を一歩引くと、風間さんは私に一歩身を寄せる

「俺が怖いのか?」

風間さんは私に、じりじりと近づいてくる

「……私は、新選組に帰りたいんです!もう風間さんとは居たくないです!!!!」

私は、大声を出して踵を返して走った

でも、普通の人間が鬼に叶うはずもない

風間さんは私のすぐ真後ろに立ち私の手首を掴んだ

そして、風間さんは言った

「俺より、そんなに新選組がいいのか」

私は、風間さんを睨みつけていった

「当たり前よ!!みんな優しいし、私はあそこが帰る場所で唯一の居場所なんだから!」

すると私の手首をつかむ力が強くなっていった

「そうか、ならば居場所が無くなれ俺の元にくるのだな?」

えっ……?どういうこと??

風間さんは笑いながら私の前から姿を消した
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