第4章 嫉妬のための無実の犠牲 〜風間千景〜
天霧さんの言う通り、私は外に出ることが出来た
私はなるべく遠くに行くため無我夢中で走った
周りの人達は私が裸足なのを見て、驚いている
天霧さんと不知火さんは平気なのだろうか……
そんな不安が頭によぎる
不知火さんは「簡単に死ぬんわけない」と言っていたけど
風間さんの方が強いし、風間さんは怒ったら手に負えないくらいだ
走っていると、見覚えのある道に出た
そうだ、ここはよく巡察で通った道……
あっ、こっちを曲がれば屯所の帰り道……
私ったら、無意識に屯所に向かってたんだ……
思い出を振り返っていると背後から気配をかんじた