第4章 嫉妬のための無実の犠牲 〜風間千景〜
そこに居たのは、天霧さんと不知火さんだった
「お逃げください」
天霧さんは私にそう言って縄を解いてくれた
「でも……風間さんが……」
すると不知火さんが口角をあげて言った
「あいつなら、今はいねぇぜ。逃げるなら今がチャンスだ」
でも……
私が迷っていると天霧さんが言った
「私達は、あなたをここに居させるべきではないと考えています」
風間さんとは意見が違うってこと……?
「あなたは、新選組に居るべきです。逃がすのが遅くなったのは謝ります。早く行ってください」
そう言って天霧さんは私を担ぎ上げて外に出そうとする
「ま、待ってください……!こんな事したら、天霧さん達が!!!」
その後は言えなかった「殺される」だなんて。