第3章 愛して 〜藤堂平助〜
原田さんが言った後でも平助くんは口をひらかない
じっと、私を見ている
「平助くん……?どうしたの?」
私が声をかけると平助くんはようやく口を開いた
「なぁ……俺って変なのかな……」
平助くんの声は弱々しく泣きそうだった
「どういうこと……?何かあったの??」
私は、平助くんと縁側に座った
平助くんは俯きながらポツリ、ポツリと話し出した
「俺は、が他の奴らと話していると、イライラしてきて……」
平助くんの体は震えていた
私は、平助くんの手を握りしめた
「落ち着いて話して……?私は、何でも受け入れるから」
優しく微笑み平助くんは小さな声で「ありがとう」
と、告げた