第3章 愛して 〜藤堂平助〜
そして、落ち着きを取り戻した平助くんは話し始めた
「俺は、お前が他の奴らと話してると嫉妬もするし、話してる相手に苛立ちを覚える」
私は、頷きながら聞いた
「でも、お前に他の奴らと話すな。なんて言えない……でも、俺は……俺…は……」
泣きそうなのか、怒りを思い出しているのか……私には理解出来なかったが
私は、何も言わず平助くんの話を聞いた
「出来れば、他の奴らと話して欲しくない……」
私は、それを聞いた時、話さないのは無理だと思った
だって、屯所には男の人しか居ない。
それに困った時に手伝ってもらう時も頼めるのは男の人だけだった