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学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)

第2章 聖夜のシンデレラ(*)


セナの瞳に映る自分は、ひどくマヌケな顔をしているのが笑える
さて今、彼女はなんと言ったのだろうか

「また忘れちゃったってこと?」
「そうなります、よね」
「あれじゃあユースタス先輩のことも?折角思い出したのに」

傍らで見ていたナミ達も、驚きを隠せずにヒソヒソと会話を漏らす
そこで不思議そうにローを見つめていたセナがふと辺りを見回した
するとローと挟むようにセナを見つめていたキッドを見つけると、ニッコリ微笑んで小首を傾げた

「キッドが私の教室に来るの、珍しいね?」
「お…おう。って、お前」
「ん?」

キッドが珍しく、あからさまに動揺したような態度を見せたことに、セナはさらに首を傾げる
何か言いたげに此方を、というよりはその背後を見つめているような気がして振り返った

セナを抱えているローの背後には、いつもの見慣れた仲間たちの姿…ではなかった

「…キッド」
「あ?」
「この人たち、キッドの知り合い?」

確かにキッドの記憶を呼び戻しているのに、それ以外先ほどインプットしたはずの記憶でさえ
再び綺麗に忘れてしまってるようだ

話を振られたキッドは、どう答えたものかと言葉に詰まりバツが悪そうにローへと視線を投げ掛けた

「…俺はユースタス屋のクラスメイトだ」
「そうなんで…はっ!私いつまでも人に支えてもらってすみません!」

慌てて立ち上がったセナが、ローに向き直りペコペコと頭を下げる


「本当に何も覚えてねェのか」
「??」

深々と下げられた頭を見つめて、ボソリとローが呟く
その内容に顔を上げたセナは、きょとんと目の前の人物を見つめた
すると影が視界を覆い、首をさらに上げると目の前にはオレンジ一色

「うわーんセナ!思い出してよぉ!!」
「きゃあっ!」

まるで噛み合わないローとのやり取りに、居たたまれなくなったベポが堪らず涙声を上げてセナに抱きつく
突然のことに、さらには自分を抱き締めているのが人ではないことに…セナは目を白黒させて混乱した

「ちょっ、え、なん」
「俺たちのことはいいけどさ、キャプテンのことだけは思い出してあげてよ!ねぇ、セナ!」
「し、シロクマが喋ってる??なんで?」

ガクガクと揺さぶられながら、ごく当たり前の疑問を口にする
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