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学園は溺愛の箱庭(ONE PIECE長編学園パロ夢・番外編)

第4章 姫始めは初詣のあとで(*)



ツゥ…と足の付け根のくぼみ部分を指が辿った
本来何も感じるはずはない箇所で、何故かセナはゾクゾクとした違和感を覚える

くすぐったさではなく、明らかなそれが快感だと気付いたのは見下ろすローと視線が交わったとき

軽く指で押し込まれるようにされるとざわつくような感覚が、確かにゾクリと背筋を駆け上がった

「ッツ…?、?」

それでも一瞬何が起きたのか分からず、セナは戸惑いの表情を見せる
その様子に、ローがクスリと笑みを浮かべた

「何かあったのか?」
「え、っと…ンッ」
「あァ…、濡れてる」

触れていた部分から少しだけ中心に指先をずらすと、クチュリと水音が響き濡れた感触に触れる

「ぁ…ッ、指やぁ…ッ」

ローの長く骨ばった指が、割り入るのを感じ取れば反射的に腰を引こうとしてしまう
けれどそんなセナの行動など容易く先読みしていたローは、腰を引き寄せ固定してしまった

たった片腕一本の力で、こんなにも2人の間には差がある
そのことにローは満足げに笑うと、ゆっくりと侵入させていた指を一気に付け根ほどまで埋め込み突き立てた

「ひ、ッツ!」
「まだ何もしてねェのに、どうしたんだ」

元々敏感な方ではある彼女だが、まだ始めたばかりでこんなにも濡れているのは初めてである

「だから…っ、我慢してたんだってば…!!」
「それだけか?」
「それ以外に、何があるっていうの…」

恥ずかしいながらも正直に答えてみれば、それでも心底不思議そうに再度問いかけてくるロー
そんな彼に今度は呆れ気味にぼやいたセナが、眉を潜めた

「今までも我慢することあっただろうが」
「そうだけど、今日は特別でしょ?」

間の悪い仲間たちのお陰で、潰された2人きりの時間は数知れず…
その度お互いお預けを食らっていたのだが、落ち着いて再び身体を重ね合わせたとしてもこれほどでは無かったはずだ

「ローと居られる毎日が特別だけど。今日…今この瞬間は、もっともっと特別だよ?ローと一緒に迎えた初めての年だもん」

出会った幼い頃も、春に再び出会ってからも…こんな風に当たり前のようにローと居られるなんてセナは考えてみなかった

何度も何度も離れることばかりが賢明としか考えなかった自分を、繋ぎ止めてくれたのは他の誰でもない目の前に居る彼である

「だから…ね、分かって?」
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