第4章 Cry
叔父さんに連れられて一家の子供たち3人がリビングに入ってきた。
思わず、息をのんだ。
この世の中にこんなにキレイな人が居るのか?って思った。
「は、はじめまして。ち、知念侑李と言います」
はじめは、緊張してガチガチだった俺だったけど、雅紀さまの1歳下ということもあり、3人とは直ぐに仲良くなった。
潤「ふぅ…侑李、何…笑ってるの?」
隣で寝転んでいる潤が俺の顔を覗きこんできた。
明日は和也さんの入社式の日で、雅紀さまの車で会社まで送ることになっている。
余程楽しみにしているからか?
今日は珍しく潤の体調が良い。
潤の部屋のキングサイズのベッドの上で、2人でのんびりと過ごしていた。
「ん~?何で金持ちの家の寝室には天蓋がついてるんだろうって思ってさ」
潤が首を傾げながら
潤「そんなこと…考えてたの?…ふぅ…何でだろうね?…ふぅ…」
潤が仰向けになって、天蓋を見つめている。
「ふふっ。嘘だよ。潤と初めて会ったときのことを思い出してた。あの時から…5年?6年?」
潤「俺が…14のときだから…6年、かな?…ふぅ…どうしたの?…急に…?…んっ…」
潤に覆い被さって魅惑的な唇に口付けた。
直ぐに唇を離すと、その先を期待して自分から唇を開いていく。
ふふ。可愛いな。
「可愛いよ、潤」
潤の薄く開かれた唇に自身のを重ねて、舌を差し込んで口内を味わう。
可愛い、可愛いよ、潤…。