第3章 運命の出会い
『クルーザーで脱出なんて自殺行為よ、ここは新世界の海なのよ?ナミさんのような一流の航海士もいないで、まともに海を渡れる筈がないわ!』
『確かに、の意見が正しいと俺も思うよ』
『幸村』
『跡部、君が彼女を心配な気持ちも分かるけど、ここは手分けをするよりもまず、皆一丸となり行動すべきだ、何がおこるか予想もつかない場所なのだからな』
『幸村の言うとおりだ、それに海賊や山賊が蔓延る世界で、彼女一人を残すのは賛成出来ない。』
幸村と柳が反対の意見をのべる一方で、跡部は再び考えるよう視線を反らすと、ロビンが1つ提案を提示してくる
『まだ、貴方達が何者なのかは定かではないけど、悪い人には見えないし、ルフィに相談してみたら?』
『それもそうね、この客船も探検したいし、私達も行きましょうか?』
『ロビンさん、ナミさん・・』
『案内してくれる?、で良かったわよね?』
『はい、ご案内致します』
『待てお前ら!』
ロビン、ナミに案内をかって出たであったが、ゾロが阻むように近づいて来る
『俺はお前らを信用しちゃいない、俺も同行する』
『・・分かりました。』
『監視と言うわけか』
『分かっているじゃねーか』
真田とゾロが互いに睨み合うので、は少々不安を胸に抱いていると、サンジが仕方なしに船番を引き受ける
『ゾロ、テメェが何を疑おうが知ったことじゃないが、レディに手荒な真似をしてみろ、この俺が三枚におろす』
サンジの低く唸るような忠告を聞いているのかいないのか、返事をしないまま客船へと向かってしまうゾロに続き、達も揃い戻って行く
その頃、先に向かったルフィ達は屋外プールとテニスコートの広場を目にキラキラと目を輝かせ走り回りはしゃいでいて、その様子を前にルフィを全く知らない日吉と忍足は呆気に取られていた
『あれでホンマに海賊なんか?まるっきり子供やん』
『ああ見えて、俺らより年上で海賊船の船長だぜ?』
『・・・・』
『日吉、声が出ないくらいビックリしてる~』
二人の反応に苦笑いを浮かべる向日、そして笑っているジローをよそに、鳳と樺地がフランキーに船についての疑問を可能な限り答えている一方で、無茶をしないかと宍戸ははしゃぐ二人と一匹を見張っていた時だった
『あぶねぇ!』