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バスケと儚き少女

第29章 ウィンターカップ〜桐皇VS誠凛〜前編


それに反応した青峰はクルリとボールを背中から逆の手に持ち変えた

若松「(うわ!?)」

それに全員があっと見つめる

そしてリコは凛と父、景虎に言われた言葉を思い出した

景虎「リコ……ただの仲良しこよしはチームプレイとは言われねぇつったの覚えてるか?」

リコ「うん」

景虎「特にそれが顕著なのは火神だ」

景虎はそう言いペットボトルの水を飲んだ

景虎「ポテンシャルはキセキの世代と何ら遜色はない。なのに今まで一対一でやりあえた事がない。それは何故か……」

リコはすぐに閃いた

『答えは簡単です。大我が心の何処かでテツヤ君を頼ってるからです。キセキの世代を倒すためには、テツヤ君と力を合わせるべきと考えているんでしょうが、それが大我の能力に蓋をしてます。……ジレンマしか、言いようがありませんが……テツヤ君が頼れる[幻の六人目]であるかぎり大我は未完のままです』
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