第26章 少女の過去〜木吉との出会い〜
凛が眠りに就き、暫くすると
「あれ?」
現れたのは木吉 鉄平
『………』
スヤスヤと壁に寄りかかり寝ている姿に月明かりが優しく照らし、風が凛の髪が緩く揺れる……それは何処か幻想的で神秘的だが儚く消えてしまいそうだった
木吉「寝てる……のか?」
木吉はゆっくりと寝ている凛に近付き手を伸ばすが……
触れる寸前で凛がピクリと動いた
『んぅ……?』
長い睫毛が揺れ、ゆっくりと目が開かれた
現れた黒い瞳に木吉は見惚れる
『……?』
凛はコテンと首を傾げた
木吉「あっ……!その……」
天然と言われてる木吉も焦った声を出した
『ん……ぅ……』
凛はまたウトウトと目を瞑る