第24章 誠凛VS秀徳
全部夢ならいいのに……
これは悪夢を見てるだけで傍には、リコ先輩が寝てて……
けど握った拳が痛い
夢じゃないことにどうしたらいいのか分からなくなる
『は……』
不思議な笑いが込み上げてくる
「何が面白いの?」
『はは……ははは……』
お前はいるだけで不幸を呼ぶんだ
叔母さんの言葉が深く突き刺さる
本当に……そうみたいです
『っ……はは、っ』
ボロボロと流れる涙
嫌だな……今から試合なのに
『……姫華』
「なぁに?」
不幸を呼ぶ?
だったら良いじゃないか
『霧崎第一に負けたら死んであげる』
私がもたらす不幸を私が全部背負えば