第6章 黄瀬くん登場
黒子「……すみませんでした」
頭を下げて謝ると雨月さんは少し驚いた後、小さく笑った
悲そうな笑顔で
『……………許します…』
怒ってもいいのに
泣いて許さないって言ってくれてもいいのに
『………私の方こそ避けてしまってすみませんでした…またここから…やり直していきたいです』
少し怯えた様な……それでも真っ直ぐとした雨月さんの声
そして、チラリと見えるまだ新しく腕に出来た痣
きっと黄瀬君でしょう…
こんなに優しい彼女を傷つけてしまった自分自身に自己嫌悪した
黒子「……ありがとうございます……」
今はこれでいい
いつか……また前の様に話せたらそれで……