第22章 ストリートバスケは波乱の予感…です…
紫原 side
『いいよ』
雨月サンはそう言って目を閉じた
細く陶器の様に白い肌は雨に打たれて寒いのか、俺が怖いのか、分からないけど震えてる
紫原「じゃあ~…遠慮なく……」
スッと手を振り上げてもピクリとも動かない
紫原「…………」
殴っていいのか?
ふと自分に疑問が沸いた
そもそも雨月サンがそんなことするの?
良く分からず手を下ろす
『…………いいの?』
殴らなくて、蹴らなくて
雨月サンの事だから殴ってもきっと言い訳をすると思う
紫原「……やめた~……殴っても価値ないし~」
『そう……ですか』
雨月サンは小さく頷き微笑んだ