第18章 決勝リーグ
私は雨月家当主の家にいる
『失礼します』
「来たか…」
当主の雨月 一政様
『はい』
「凛……こっちにおいで」
『失礼します』
私は障子を静かに開けて中に入る
入ると笑顔で迎えてくれる一政様
『お久しぶりでございます』
膝を折り深々と頭を下げる
「凛、少し痩せたか?」
『いえ、それで本日はどのようなご用件で?』
「……凛、お前は当主になりたいか?」
当主に……私が?
『……いえ、私には当主の資格などございません。ただ雨月という名字を名乗らせていただけるだけで大変嬉しく思ってます』
「……堅苦しい」
『は?』
「嫌じゃ!堅苦しい!いつも通りでいい!」