第17章 少女の過去
次に目が覚めると、そこは保健室でも姫華の家ではなく、自分の家でもない……暗い倉庫みたいな所だった
『っ……!』
起き上がろうにもガシャンと手が何かで固定されて動けない
カチャカチャと響くのは手錠の音
『……っ!』
何とか外れないかともがくけど、手は出せなくて擦れて血が滲む
灰崎「起きたか?」
『っ……!』
そこにいたのは翔君とキセキの世代(征君とさつきちゃんを抜いた)皆だった
『しょ……翔君…なんで…』
灰崎「あ?何でもくそも俺、お前の味方じゃねーし」
信頼、友情は脆くも儚く崩れ去り、代わりのようにそこには裏切りが入った
『ぁ……あっ…』