第17章 少女の過去
姫華 side
初めて彼女を見たときは確か体育の時
サラサラとした髪が風に靡いて、とても綺麗だった
友達と笑い合う声は優しくて鈴みたいな声
黄瀬「雨月っちー!見てくれてたっスか?」
『キャッ!?危ないから抱きついちゃ……もー、涼君はー』
しょうがないなっていいながら、ちょっと困りながら、慈愛に満ちたような笑顔をする
キセキの世代と抱き合ってるのに周りも、クスクス笑って許してる
多分あの子の魅力だ
あぁ……あの子が欲しい
天使のような女の子
欲しい
どうやって手に入れよう……?
待っててね
すぐに迎えに行くから
姫華 side終