第17章 少女の過去
黄瀬「どーも、ショーゴ君」
灰崎「ふん」
そのまま翔君は出ていった
カタカタと震える私は皆にどう写ったんだろう?
きっと滑稽だったんだろう
『何……?やめ……』
青峰君は真っ先にゆっくりと近付いてきた
逃げれないけど必死で体を捩る
ドンッと蹴られたお腹
『ぅ…ぐ!?ゲホッ!』
踞ることも出来ない
ついに死ぬのかな?
殴れて蹴られてどれほど経ったのか分からないけど、気が済んだのか手錠を外されて皆出ていった
ヒューッヒューッと私の息の音しか聞こえない暗闇
ゆっくりと立ち上がるとベッタリとこべり付いた血
『あはは……痛い…なぁ……』