第17章 少女の過去
ベシッとデコピンされた
『!?いっ……』
灰崎「言いてー事があんなら言え」
おでこを抑えながら灰崎君を見つめる
灰崎「灰崎君なんてキモチワリー、普通に呼べよ」
『っ……しょ……くん』
ボロッと溢れ出た涙
『信じ……て……私っ…やって…ない』
触りたくても、自分の血で汚れてるから穢いから…触れない
灰崎「……世話の掛かる……」
ケッと吐き出すように言うとグシャグシャと頭を撫でられた
久しぶりに撫でてもらった事に嬉しさがあり、そして体力の限界だったのか私は倒れた
灰崎「…………アイツらを守るために何やってんだよ…」
翔君の呟きは聞こえずに私は意識を手放した
次に起きたときは姫華の家ではなく、保健室であることを祈りながら