第16章 インターハイ予選〜秀徳戦〜
すぐにザンッ!と秀徳が点を取り返す
またすぐに誠凛も取り返す
でも何か……何か引っ掛かる
喜んでるリコ先輩を見ながら何だろうと感じる
何が?
何が引っ掛かるの?
「おーい、高尾、木村マークチェンジ。高尾11番に着け」
テツヤ君のマーク……?
見失うほど影薄い
見失わないなら?
降旗「誰が付いても一緒だろ?」
何だろう……
ジッと見つめていると和成君は後ろを確認せずにボールを渡す
あのパス……!
分かった……
『リコ先輩、かずな……高尾君は伊月先輩と一緒……いえ、恐らく視野の広さは伊月先輩よりも上のホーク・アイを持ってます』