第12章 日常2
ブンブンと頭を振って考えを消す
『よしっ!』
鞄を肩に掛けて歩く
大丈夫、大丈夫!
呪文の様に心の中で繰り返す
ヴヴヴっとスマホが鳴る
『もしもし?』
確認せずに取ってしまった……
大我《もしもし凛か?お前今どこにいんだよ?もう30分は待ってるんだけど》
え?と思い時計を確認すると
19時30分
『っ……』
笑うのを堪えて大我に言う
『大我、まだ19時だよ?』
大我《あ?……!?//わわわ悪ぃ!気を付けて来いよ!//》
ピッと切られた電話
クスリと笑い走る
これ以上待たせたら悪いもんね