第11章 赤司と再会
赤司「大丈夫だよ、凛」
そんな声も私には聞こえなくて…
『離して!離して!!』
ジタバタと暴れて逃れようとする
赤司「落ち着け、凛」
嫌だ…嫌だ!
殺される…!
『いやぁ!』
恐怖で涙が流れ落ち震える
ガリッ!と引っ掻いた音と手に着いた血
ハッとしてみると赤司くんの掌から引っ掻き傷と血が流れていた
『ごめ……なさ……!』
赤司「凛…」
急いで離れて後ずさる
赤司「凛…」
傷付けた
どうしよう…
『ごめ…んなさ…い』
近付いてきた赤司君にギュッと目を瞑る
襲い来る痛みに耐えれるように