第11章 赤司と再会
カタカタと震える体
どうしよう…どうしよう…
逃げなきゃ…逃げなきゃ…
一歩後ろに下がると赤司君が手を伸ばしてきた
殴られる……!!
ギュッと目を瞑るとフワリと抱き締められる
『え……』
驚いて目を開けると赤司君が抱き締めてくれていた
赤司「凛……」
殴られなかった……?
安心するとガクンッと足の力が抜けた
赤司「大丈夫か?」
『殴らない…の?』
出した声は自分で驚くほど、か細かった
赤司「殴らない…もっと呼んで…凛」
『せ…くん……征…くん』
呼ぶ度に赤司君の腕に力が入っていく