第11章 赤司と再会
手を差し出されてキョトンとする
手?
ポンッと手を丸めて赤司君の掌に乗せる
『………わん?』
そうすると赤司君は苦笑した
赤司「違うよ、手を繋ぐって事だ……それに凛は犬より猫だろ?」
…私猫なの?
『……にゃあ?』
赤司君はクスクス笑い私の頭を撫でた
『……???』
赤司「行くよ」
ギュッと手を握られて引っ張られる
『クスっ……』
思わず小さく笑うと赤司君がこっちを向いた
赤司「どうした?」
『あの時もこうやって手を繋いでたなって』
そう笑うと赤司君は思い出したように優しい笑顔になった