第10章 日常
ズキズキと痛む頭に液晶の光はキツい
『大我……と……テツヤ君と……』
ポチポチと画面を押して名前を見ていく
リコ先輩や伊月先輩、日向先輩、降旗君いろいろな人からのメール
『嬉しいな……』
タオルで汗を拭い小さく笑う
叔母ともちゃんと話さなきゃいけない
話せるか分からないけど
言わなきゃ……
ボーッと画面を見つめてると電話がなった
『叔父さん……?』
不思議に思い電話を取る
『もしも……ひっ……』
それは叔父ではなく叔母からだった
震える体を押さえ込んで声を出す
『お久し振り……です……』