第38章 少年と少女の過去~帝光中での出来事~
大我 side
許したと言っていた凛
そして…1人で抱え込もうとしている
時々辛そうに胸を抑えていたのは病気の所為
『大丈夫だよ!ダイジョーブ!』
いつまでそうやって微笑んでくれるのか
本当は今でも辛いんじゃないか
そう思うと俺も辛くなった
小さい頃出会った凛は、いつも何処か儚かった
人を傷付けるバスケをしてたのも知っていた
けど、それでも俺は何とかしてやりたかった…
あぁ…そうか…
俺は…凛が好きなんだ
気付かないフリをしていただけだった
そして今ハッキリと形になった
大我「好きだ…凛」
『ありがとう!急にどうしたの?』