第38章 少年と少女の過去~帝光中での出来事~
この気持ちを言ったら凛はどう思うだろ
そう考えると何も言えなくなった
死ぬ事に抵抗がない
そして後悔もしていないのに
今俺が好きの意味を言ったら──…
『大我?』
大我「あっ、いや、ふとそう思ってな」
『大我は嘘が下手だね…?』
見透かされてる様な気がする
大我「俺は本気でお前が──…」
言いかけると凛の指が俺の口を抑えた
『大我は疲れてるんだよ。早く寝ないと明日に響くよ?』
大我「なんで…!」
言わせてくれねーのか?と疑問が渦巻く
『それは……。…明日優勝したら教えて?』
大我「分かった…」
儚く笑った凛にそれ以上何も言えなかった
大我 side終