第38章 少年と少女の過去~帝光中での出来事~
『申し訳ございません』
「いっつもいっつも!アナタ達家族には呆れるわ!まだ、ネズミとかゴキブリの方が可愛らしいわ!」
まさかゴキブリに例えられるとは思ってなかった
『そうですね…』
「あぁ、もう!あなたを見てると虫唾が走るわ!もうこれ以上お爺様に心配はかけないで!」
『かしこまりました…』
フンッと叔母さんは出て行った
『…先生の…診察があるんだった…』
車椅子を片手で移動させて診察室まで行く
「雨月さん…大変言いにくいのですが…」
『何でしょうか…』
「実は貴女の心臓は狭心症と診断されました」
それは突然のことだった